日本五輪史上初の父・子金メダリスト!


「自分ではあんなに(直也に対して)厳しくは指導出来ない!」だから旧ソ連のアンドリアノフ・コーチに直也のコーチをお願いした。朝日生命体操クラブ・塚原光男・千恵子夫妻と一粒種・直也37歳、日本五輪史上初の父・子金メダリスト。直也はオーストラリア代表としていまだに現役だ。

父・光男はメキシコ、ミュンヘン、モントリオールオリンピックで、計5ヶの金メダル。跳馬のツカハラ跳び、の塚原だ。ムーンソルト・月面宙返りの開発者のあの塚原だ。息子の直也はどうしても、あの”塚原の息子”という形容詞が否が応でも付いてまわる。直也が体操に目覚めたのは10歳!以外や以外である、”塚原の息子”というプレッシャー、(息子に体操を薦めたりしない)本人任せにしておいた。直也は時代の趨勢だろうか?やはりサッカーに夢中だった。

オリンピックの競技をあるとき現場で見た小学生の直也は、「体操やる!!」と言い出す、そこから五輪史上初の父・子金メダリスト・ストーリーが始まる。いまだに37歳で現役の直也は「父の5ヶの金メダルは、無理だけどオリンピック出場回数はオヤジを超えてやる!!」という。

「男の子ってどうして、父親を超えたがるんでしょう? 私たち女性には考えられない!」とは、母・千恵子さん。

元来オトコは弱さを嫌う、競争の中で生きてきた、精子も並々ならぬ競争の中で生き残った強い精子だけが卵子とドッキングして種を保存してゆく。弱ければ生き残れない!そしてその競争社会で躓いたとき、うつ になりやすい。それは男子に多い。

千恵子さんは光男さんを「楽天家!」、私にはとうてい真似できない、正反対の性格の夫婦です、だからここまで来たのかな?と笑う。そして直也も父にそっくりという。光男さんは34歳で現役を引退する。金メダリストが鉄棒で信じられない演技をする、後輩の森末なんかは失笑する。そんな光男さんに「あなたはプライドなんてないの?(恥ずかしくないの?)」と問うと、光男さんは笑って「体操できる幸せのほうが……。」というカップルなのです。

そして今では、この塚原夫妻は、「アテネで金メダルを獲った直也さんのご両親ですね!」と呼ばれる。

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